総合博物館
夫が小さいころ「鉄道記念館」と呼んでよく通っていた場所に、青少年科学技術館と博物館を統合した「小樽市総合博物館」ができたのは、2007年の夏でした。
当時3歳で小さな「てっちゃん」だった息子にせがまれ、私もよく通いました。
館内には、北海道の鉄道発祥の地である小樽の当時の様子がよくわかる展示がいっぱいで、「しづか号」や一等客車など、タイムスリップしたような気にさせてくれます。また、ボタンを押すと、小さな機関庫から様々な機関車が出てきて、転車台で一回転する間、その機関車についての説明が流れるという仕掛けの超精密な模型があり、リアルさを激しく求める息子はハートをがっちりとつかまれ、本当にお世話になったものです。何度ボタンを押したかわかりません。
冬期間はお休みですが、外に出ると、本物の機関車にも乗ることができます。これがアイアンホース号です。義経や弁慶、しづか号と同じポーター製の2-6-0テンダー式蒸気機関車で、なんと1909年生まれ。もう100歳を超えています。
ちなみに、今は石炭でなく重油を燃やして蒸気を出しているそうです。
私も、久々に一番下の娘を連れてアイアンホース号に乗ってみました。
やっぱり蒸気機関車って魅力がありますね。私は、特に乗り物が好きというわけではないけれど、アイアンホース号を見ていると、とても表情があると感じます。その動きは、まるで生きているかのようで、見ていて飽きないのです。蒸気機関車に顔を書きたくなる気持ちもわかります。
往復20分の短い旅ですが、アイアンホース号が、転車台に乗って向きを変えるところも見ることができ、満足度は高いです。
最後に機関庫に戻るのですが、この機関庫も国の重要文化財に指定されており、とても趣のある建造物です。
時速500キロといわれるリニアモーターカーが実現しそうな現在ですが、蒸気機関車の「ゆっくり」に癒された一日でした。
(川)