龍宮橋街園
龍宮橋街園は、小樽運河に架かる4つの橋の一つ、龍宮橋のたもとにある街園である。小樽運河から緩やかなカーブで余市方面に直角に曲がっていく臨港線と小樽運河の間にできた三角地帯を街園としている。
龍宮橋街園は、小樽運河の上に架かる浅草橋街園、中央橋街園より一回り大きく、唯一公衆トイレを有している。目の前には歴建の北海製罐第三倉庫がそびえ、小樽港方向を望むと小樽唯一のアーチ橋の旭橋がよく観える。
この龍宮橋街園から手宮側を北運河地域と呼び、建設当時の40m幅員を残し、今尚運河としての機能を有している。海上技術学校の練習船、青の洞窟へのプレジャーボート、一般漁船、クルーザーヨット等、多くの船舶が係留されているのが見える場所だ。
しかし、龍宮橋街園の存在さえ知らない市民は多い。道路より下にあり目立たないとか、観光客含めて余り多くの人たちが足を踏み入れない北運河地域にあるからだとか、理由は数々挙げられる。
龍宮橋街園は、小樽駅を真っ直ぐ運河に下りてきた中央橋街園同様、北海道土木現業所小樽事務所の管理となっている。ここで昨年令和元年(2019年)8月末、小樽青年会議所が「うんがまつり」というイベントを開催した。
実は、前述浅草橋街園、中央橋街園では過去何度かいろいろなイベントを開催しているのであるが、龍宮橋街園でのイベントは初めてだったのである。小樽青年会議所メンバーの粘り強い数回に及ぶ交渉の末、開催許可をいただいたとの事だった。
小樽青年会議所は、同じ日に運河公園で「北運河ルネッサンス」というイベントも同時開催した。運河散策路、運河公園、そしてこの龍宮橋街園と北運河地域広範囲に渡っての一大イベントを開催したのだった。
実は私の所属する野外音楽イベント開催団体「浅草橋オールディーズナイト実行委員会」でも、7月から8月の野外ライブ月間の一貫として、龍宮橋街園でのアコースティックライブ開催許可をお願いに行ったことがある。
残念ながら今日まで、龍宮橋街園でのライブは実現していない・・・。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。
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