トーンポエム

 トーンポエムは、花園3丁目にあるオールドギター販売・修理と、トールペイントの雑貨、そしてその教室のお店である。開店当初は花園銀座街のコロンビアの向いにお店を構え、数年後、花園3丁目つるや餅店の下隣に移転し、現在地が3か所目のお店である。

 この建物は、40年ほど前からの私の記憶では、町の寿司の最初の店舗だったような・・・。その後ネパールカレー店になり、今はトーンポエムが入居している。町の寿司が寿司屋通りに移転してから、どこかの寿司屋さんが入った記憶があるのだが・・・、残念ながらおぼろげだ・・・。

 さて、トーンポエムであるが、店主の堺清さんは九州男児、小樽とはまったく縁はないと言うが、小樽が気に入りに移住してきたとの事だ。私は、2か所目のつるやさん隣りに移ってからお付き合いさせていただいている。

 オールドギターとは1950年代から70年代くらいまでのギターであるのだが、その時代、ギターは今よりずっと値段が高かった。そしてマニア垂涎、憧れの名器と言われるものも数多くあったのだ。

 インターネットの時代、全国から販売、修理の依頼がくるというから、これも時代の流れかと。かの有名ジャズギタリスト渡辺香津美氏のギターリペアも行い信頼を得ている凄腕の職人である。

 私も昨年平成29年(2017年)、イベントに出演いただいたバンドメンバーの、ギターネックをスタッフが誤ってスタンドごと倒し、折ってしまった事があった。早速、堺さんに助けていただいた。そのギブソンのレスポールといわれるタイプのギターは、折れた箇所がほとんどわからないくらいにリペア―していただき、持ち主に返却することができ、ほっと一安心・・・。

 堺さんは、小樽カントリー&ウェスタン研究会という音楽団体を立ち上げ、カントリーミュージックの中でも、ブルーグラスと呼ばれるジャンルを広く知ってもらう活動をしている。研究会の中心的バンドGrassO7(グラスオーセブン)ではフィドル(ヴァイオリン)を担当し、各種イベントに出演している。また、私たちの「おたる☆浅草橋オールディーズナイト」にも数回出演いただいている。

 以前は、平成18年(2006年)から小樽マリンホールを会場に毎年6月「小樽カントリー&ウェスタンミュージックフェスティバル」という音楽イベントを開催していたのだが、現在は休止中との事だ。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2018年6月時点の情報に基づいたものです。