手宮公園から北運河を望む

 手宮公園から見える風景が好きだ。上からは運河が見下ろせる。ただ見えるというだけではなく、手宮公園の木々の間から運河が見えるのがなんとも言えず風流である。

 

 ここは小樽がロケ地である映画ラブレターでも使われており、小樽の良い風景が見える公園と言えばここを思い出す人も多いのではないだろうか。

 

 手宮公園へ初めて行ったのはよく覚えている。30年以上前になるが、小学二年生の時、両親に連れられて、コンサートに行った記憶がある。日曜日の昼下がり、手宮公園で確か音楽のジャンルはジャズだっただろうか、コンサートが行われていた。

 

 

 手宮公園は山のようになっており、公園の平らなところで演奏しているのをそれよりも少し高い位置に座って聴いた覚えがある。同時に海など風景も見ながら演奏を聴いた気がする。当時小学生だったがなんとなく覚えていた。その時運河はそこから見えたのかどうかはわからないが、今思えば海や小樽の市街地を望みながら公園で生の演奏を聴くとはなかなか風情のあるものである。

 

 手宮公園は桜の季節にも賑わう場所であるが、私はここまで手宮公園に対する愛着があるにもかかわらず、まだ桜の季節に訪れたことがない。桜の季節にぜひとも訪れてみたい。桜の季節が終わると、新緑の間から運河が見えるが、それも楽しみである。

(hiroe)