雪の百面相
あなたは小樽の雪をみたことがありますか?
“小樽の雪?普通の雪じゃないの?”とおもったそこのあなた。
是非小樽に来てみてください。
小樽の雪は、私たちに様々な顔を見せてくれます。
まずは朝の顔。
朝の雪たちは朝日に照らされきらきら輝いています。
坂が多い小樽なのでずっと続く坂道に、
前日の夜に積もった雪たちがびっしりといるのです。
まだ誰にも踏まれていない
きらきらでふんわりとした雪たちがたくさんいます。
坂を登るときに見る朝の雪も良いですが、
下るときに見る朝の雪はもっと素晴らしいです。
坂道から見下ろす家たちが真っ白な雪の帽子を被り、きらきらしています。
坂道の多い小樽だからこそ見ることのできる景色です。
次はお昼の雪です。
お昼の雪は忙しいのです。
降雪量の多い小樽は雪かきも大変です。
多くの人々が雪かきに勤しんでいます。
小樽の歩道には大きな雪の壁がそびえ立っています。
降雪量が多いため壁の高さは札幌とは比べ物になりません。
私たち人間は軽く隠れてしまいます。
また気温が低いため、雪たちは非常に固いです。
そのような小樽独特の歩道の景色はお昼の雪かきによって生まれます。
最後は夜の雪です。
夜の雪たちは街頭に照らされ、オレンジ色に光ります。
特に毎年恒例の小樽雪あかりの路が開催されている時の運河の様子は絶景です。
オレンジ色の光が雪にじんわりと広がっている様子は、
ロマンチックでなんだか寒さを忘れてしまいそうなくらい心が温かくなります。
このように小樽の雪たちは、私たちに色々な顔を持っています。
ただなんとなく歩いているだけでは、見逃してしまうようなことかもしれません。
しかし、じっくり見てみると雪たちは私たちに毎日違った顔を見せてくれているのです。
手で触ると溶けて消えてしまう。
同じものは二度とみることが消えない。
雪の持つ儚さが、より一層雪を感動的なものにさせるでしょう。
時間帯だけでなく、天気によってもまた変わった顔を見せてくれます。
あなたも是非小樽に足を運んで、
自分だけの雪たちの顔を見つけてはいかがでしょうか?
(福田)