おたるマリン広場

 おたるマリン広場は、この場所にあった小樽港湾合同庁舎が老朽化による機能低下を理由に、道路を挟んだ海側に小樽地方合同庁舎として新築移転したのに伴い、平成23年(2011年)に造成された多目的広場である。

 造成当初は「第3号ふ頭多目的広場」と称していたが、平成27年(2015年)公募により愛称が「おたるマリン広場」と決まっている。

 私たちが主催する音楽イベント「おたる☆浅草橋オールディーズナイト」も第10回の平成25年(2013年)7月から、小樽運河の浅草橋街園からこのおたるマリン広場に会場を移し開催している。それ以降毎年、札幌を中心に多くのアマチュアバンドの共演が繰り広げられ、多くの市民が楽しんでいる。

 このマリン広場が一番賑やかになるのが、「おたる☆浅草橋オールディーズナイト」の翌週に開催される、小樽夏の一大ページェント「おたる潮まつり」の露店会場となる時である。おたるマリン広場のみならず、第3号ふ頭基部が多くの市民と観光客で溢れかえる一大イベントとなっているのはご存知の通り。

 その他にも、8月お盆の時期に毎年開催していた「北海道ジャズ」、令和2年(2020年)はコロナ禍の影響で中止が決まった。また、今は休止となってしまったが、毎年11月に開催していた「小樽シャコ祭り」の会場としても使われていた。

 冬にもここは使われていて、国際スポーツ雪かき選手権 in 小樽の会場としても数回利用されている。

 スポット的ではあるが、平成27年(2015年)、29年(2017年)の8月には、小樽商工会議所主催による後志全域の食イベント「ローカルフードチャレンジ」に多くの人が集まり、令和2年(2020年)6月には、小樽青年会議所主催による「ドライブスルーでする~?」という飲食持ち帰りイベントも開催された。

 今年、令和2年(2020年)は、コロナ禍の影響で「おたる☆浅草橋オールディーズナイト」、「おたる潮まつり」の両方ともに中止が決定しているが、9月12日(土)、13日(日)の両日、午前10時から、コロナ禍に負けない最初で最後の野外音楽イベントを、三密を避け、感染症防止対策を施ながら、例年のようにステージ前で踊ったりはできないが、多い自主規制の中、開催予定である。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年7月時点の情報に基づいたものです。