長橋小学校

 長橋小学校は、大正13年(1924年)1月に長橋尋常小学校として開校した学校である。旧国道5号線沿いにあるので、ほとんどの市民は校舎風景を車中から眺めていると思う。

 現在の校舎は昭和54年(1979年)に完成した地上4階建の新校舎であるが、既に築41年を経過している。木造2階建の旧校舎は今のグラウンド側にあり、小樽駅側に旧校舎の校門がそのまま残り縦書きで「小樽市立長橋小学校」と書かれているのが読み取れる。

 その旧校門前には、グラウンドをぐるりと囲む金網フェンスが張り巡らせているので、旧校門から入ることはできない。現在の校門は、写真の通り横書きだ。

 私は、20年ほど前になるが、長橋小学校5年生総合学習の外部講師として環境問題の出前講座を行ったことがあった。偶然にも当時5年生の学年主任が、潮陵高校の同級生だったことから実現した出前講座だった。

 児童玄関上4階にある通常教室より大きな視聴覚教室での授業だった。合同授業だったので体育座りした長小5年生と共に、北海道環境財団からお借りしてきた15分ほどのVHSビデオテープを鑑賞した後、ゴミの分別に関するルールを一緒に勉強したというわけなのだ。ちなみにそのルールが現在小樽市で実施されているものとほとんど一緒のものだった。

 また、長橋小学校では千年の森プロジェクトの最初の植樹場所として、平成19年(2007年)、ミズナラ、ナナカマドはじめ1205本の広葉樹を校庭余市側と校舎裏側の法面前に植樹している。

 300人以上が参加したこの植樹ボランティアにも参加させて頂いたのだが、裏の法面には不法投棄されたタイヤ、家電品等の粗大ゴミが多くあったのが記憶に残っている。もちろんこれらを片付けた後の植樹であった。

 小樽市内の就学児童は年々減少している。長橋小学校はじめすべての小学校がそんな状態である。今後は画一的な教育ではなく、地域に根ざした小樽や校区の歴史を学ぶような教育も含めて進めて欲しいと思っている。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。