小樽市犬管理所

 小樽市犬管理所は、長橋十字街から1キロほど山側に入った長橋5丁目にある小樽市保健所の施設である。

 この施設には、ペットの合同墓がある。写真の慰霊碑は平成7年(1995年)に小樽獣医師会の寄贈により、改修されたものである。慰霊碑に描かれた犬猫の絵は、小樽の洋画家故小川清先生によるものだ。

 我が家の愛犬2匹、実家の愛猫4匹も一緒にここで眠っている。この管理所には月水金と週3日の午後1時から4時まで管理人が常駐し、ペットの遺体を持ち込めるようになっている。それ以外の日は、小樽市保健所の生活衛生課で引き取ってくれる。ちなみに年末年始、休日は役所なので閉鎖している。

 何度もこの慰霊碑にお墓参りと称し通っているが、毎回新しいお花と水が手向けられている。しっかり管理されていて飼い主としても、とても嬉しい限りだ。

 この慰霊碑のすぐ横に犬の保護施設と火葬場がある。持ち込まれたペットは合同火葬となるので、火葬の立ち会いと遺骨の返却はできない事となっている。

 さて、保護施設であるが、その昔、捕獲犬や野犬を処分した施設なのだ。戦後、狂犬病予防法に基づく犬の登録手続きがはじまり、各地にこのような犬管理施設ができ、多くの捨てられた犬の命を処分(本来使いたくない言い方だが・・・)してきた。

 現在は、平成17年(2005年)から活動しているボランティア団体ドッグエンジェルHIKARUのみなさんと小樽市保健所の協働で、小樽里親さがしネットワークを作り、殺処分数ゼロを更新しているとの事。

 当たり前のことだが、ペットを飼うなら責任もって最後まで看取らなければならないのが、飼い主の役目である。ただ、そんな飼い主ばかりでないという現実も知っておかなければならない。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。