銭函市民センター

 銭函市民センターは、国道5号線から斜めに銭函の街中に入るT字路、ログハウスの向い側にある銭函地区のコミュニティーセンターである。私はここの一室を借り、銭函ダンス教室を開設して20年以上の月日が流れている。

 この銭函市民センターは、昭和51年(1976年)、国や地方公共団体の補助金と地元の人々の多額の寄付により、念願かなって建立された地域の会館である。1階には和室1つ、2階には和室2つと洋室2つの合わせて5つの会議室を備えている。

 また、併設されている体育館ではテニス、バレーボールなら1面、バドミントンだと2面取れる大きさがある。残念ながらバスケットコートは取れないので、市内にある小中学校の体育館より一回り小さな体育館という事になる。

 その体育館で、午前中はママさんバドミントン、ミニバレー、夜になると小中学生の剣道、空手、バドミントンの練習で元気な掛け声が鳴り響いている。特にバドミントン少年団は小樽を代表する選手を数多く輩出し、全道大会を勝ち抜き、全国の舞台を踏んだ選手もいたという。また、土曜日の午後は、童夢という和太鼓集団の練習拠点となっている。

 この銭函市民センター全館で、毎年10月最終日曜日に銭函文化団体協議会が主催する銭函文化祭が開催される。1階会議室では、ちぎり絵、手芸、写真、地元3小学校(銭函・桂岡・張碓)児童の絵画、彫刻などが小樽銭函ロータリークラブの協賛で展示されている。

 体育館の特設ステージでは、民謡、日本舞踊、カラオケ、ダンスなどが披露され、多くの銭函地区の皆さんの耳目を集めている。この文化祭が無事終わると、本館的な冬に向かっていくのである。

 ここより小樽寄りの国道沿い山側に銭函サービスセンターという小樽市の出先機関がある。近い将来そこを閉鎖しその機能をこの銭函市民センターに移す事が検討されている。

 地域の箱物インフラ整備統合と、少子高齢化による人口減により、私自身は致し方ないかなと思っているが、必然的に会議室が減らされることになるので、利用者にとっては、なかなか受け入れがたいことのようだ。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年5月時点の情報に基づいたものです。