きむら

 市内外のそば好きで話題になっている、幸3丁目住宅街の中にある「手打ち蕎麦きむら」に行ってきた。このお店は、平成21年(2009年)春、店主自宅の一階を改装しての開店なので、今年(2019年)で10周年を迎えたという事だ。

 店名の通り、店主の木村さんは、市内で30年以上にわたり料理人として歩んでこられた。そして、そば好きが高じて奥さんと二人そば店を開いたという事だ。ちなみにこの木村さんは、私の緑小学校の一学年上(いっこうえ)だという事を、同じ幸町に住む小樽ガイドクラブ顧問の山川隆先生から教えられた。山川先生が緑小学校勤務だった頃、店主の担任だったと言っていた。
 残念ながら、その頃の木村先輩を私は知る由もないのだが・・・。

 今回の来店は2回目だった。色内の漁組横でしろくま食堂を経営する本間学さんからの、小樽のそば屋はここが絶品だよとのご紹介だった。

 今回も好物のかしわそばを注文した。お昼を少し過ぎた時間であったが、途切れることなしにお客さんが来ていた。横目でのぞき見ると、ほとんどがおろしせいろを頼んでいるようだった。

 黒松内産奈川在来種と美幌産きたわせをブレンドしているとメニューに記載されている。店内には、電動石臼があり、毎日、手挽き自家製粉し、外一(蕎麦100gに対してつなぎ10gを使い合計110gにする9割そば)で手打ちするこだわりということだ。

 午前11時半に開店し午後3時には閉めてしまう。そばが売切れ次第閉店なので、3時まで開いていない事もしばしばと聞く。

 私の生徒さんの一人もここの大ファンがいて、月に一度人数限定予約のみでそば懐石を行うことがあり、参加したことがあると言っていた。昼間と全然違うメニューが食べられると教えてくれた。

 さて、私が食したかしわそばであるが、細打ちのそばと鰹の効いたツユとがしっかりマッチし、そば好きが集まるのもうなずける絶品だった。もう一杯食べられそうだったが、年齢を考慮し、腹八分目を実践・・・。

 約束通り、次回は家内と一緒に来店しようと心に誓う・・・。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2019年5月時点の情報に基づいたものです。