そば処天狗山
そば処天狗山は、緑第一大通りに面する創業40年のおそば屋さんだ。お店の裏にある本野雄次郎商店が経営している。
本野雄次郎商店は、小樽を代表する海苔製造販売会社で、現社長の六代目本野宏太郎さんは、創業者本野雄次郎氏の孫にあたる、先代五代目本野宏和さんの息子さんだ。水産高校で野球をやっていたスポーツマンでもある。
昭和53年(1978年)、本野雄次郎商店創立50周年記念として、創業者の夢であった飲食部門に進出したのだと、現社長の従兄弟にあたる二代目社長本野圭祐さんの長男、本野雄一郎さんが教えてくれた。
この本野雄一郎さんは、本野雄次郎商店の元専務で、私の緑小学校、松ケ枝中学校、潮陵高校、小樽青年会議所の後輩ということもあり、今から15年ほど前、私のダンス教室が花園町の公園通りにあった頃、焼き海苔などの商品の御用聞きに立ち寄っては、生徒さんたちに、美味しい味付け海苔をセールスしていたものだった。
以前から、何度か天狗山のおそばを食べに行ったことがあったのだが、そんな関係から、このそば処天狗山にも、私はそばを食しに行くことになったのだった。そば好きの私にとっては、ごく自然の流れでのそば処天狗山への来店であった。
昔から最上町の千秋通りに住んでいた両親は、このそば処天狗山の常連だったようで、家に行くと天狗山のメニューが電話の上に掲示されていたし、何しろ緑第一大通り沿いという立地もあり、お店の存在は、開店当時から知っていた。亡父は、勤務先の工業高校でもみんな出前注文しているぞと言っていた。
店内に入ると、そば店定番のメニューとともに、本野雄次郎商店で製造販売している、焼き海苔、味付け海苔、乾麺、濃縮つゆ等も店頭販売していて、いやがうえにも目に飛び込んでくる。
お腹のすいていた私は、天丼セットを注文した。ちょっと濃いめの出汁の温かいそばと天丼を食し、初めてのランチは終了した。その後、何度かの来店で、かしわそば、かつ丼セット、てんぷらそば、鳥せいろ等を食させていただいた。
さすがに、緑山手地区の胃袋を預かる名店の味は、一級品である事を付け加えておく。なんでもカレーそばが人気と言うので、今度挑戦してみようと思っている。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2018年10月時点の情報に基づいたものです。
※記事初出時、記載が漏れていたことをお詫びいたします。
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