宝泉寺

 宝泉寺は市役所通りにある浄土真宗大谷派のお寺さんである。住職の泉侑(いずみすすむ)さんは、小樽ロータリークラブ所属のロータリアンで、前期(2017-2018年度)小樽・後志地区7クラブ代表の立場である「ガバナー補佐」を務めていた。

 泉さんは、私と同窓、潮陵高校の大先輩でもあるので、大変可愛がっていただいている。泉さんが前述ガバナー補佐を務めていた時、私が小樽南ロータリークラブの副会長を務めていた関係で、何度が会議、その後の宴席でご一緒させていただいたことがあった。

 早速私は、興味を覚えていた宝泉寺さんの由緒などを聞いてみた。聞きかじりだが少々ご紹介する。

 創建は明治40年(1907年)とのこと。本山の花園説教所としてが、はじまりだったそうだ。初代野々村廣闡から7人の説教所主管を迎え、大正11年(1922年)に泉さんのお祖父さんが着任され、第一世として、現在の宝泉寺に続く由緒が始まると言っていた。お父さんが二世、ご自身が三世として続いている。

 宝泉寺として正式に名乗ったのが戦後の昭和21年(1946年)10月だったそうだ。翌年の昭和22年(1947年)1月に泉さんがお生まれになっているので、正真正銘宝泉寺の息子として生まれた最初の方ということになるわけである。

 写真真ん中の本堂が昭和12年(1937年)に建立、左側に見える本堂に少し食い込んでいる建物が昭和48年(1973年)建立の納骨堂、右側の一番新しい建物が、昭和59年(1984年)建立の葬儀を執り行う会館とのこと。この会館には、私は何度もお邪魔している。上下2つのホールがある会館だ。

 小樽市内に民間葬儀会社の斎場ができるまでは、宝泉寺会館が街中という好立地ということもあり、宗派問わず葬儀に使われていたものだった。しかし、近年は各地の町内会館同様、さっぱり葬儀貸しの依頼が少なくなったと嘆いていた事を思い出す。

(斎藤仁)