かめやま商店
かめやま商店は、入船十字街から山側に150mほど上がったところにある。ちょうど兵藤歯科の向い側、北海道マツダ小樽支店のほんの少し手前に位置する。
現社長の亀山文人氏は、私の小樽青年会議所時代の後輩で、20年来の友人である。お互い「じんさん」「かめ」と呼び合う中でもある。
このかめやま商店、創業が昭和29年(1954年)、今から64年前。亀山氏のお祖母さんが創業された。文人氏が3代目社長になる。お父さんは、文人氏が中学生の時に早逝されたので、早くから家業を継ぐ覚悟は備わっていたようである。
創業から平成5年(1993年)までは、北海道マツダ小樽支店とのT字路角に店舗を構えていたのだが、隣の現在地に移転して25年になる。
そして、その店舗の半分を美容室に貸したのが平成25年(2013年)。創業時から比べると、どんどん小さくなって行っている。今では、間口一間ちょっとの小規模酒屋、たばこ屋店舗となっている。
テレビで「坂上・指原のつぶれない店」という新番組が放送されたが、まさにこの亀山商店がそれである。この文人氏、いち早く、客待ちの店舗売りには限界があることに気づき、同業者が、コンビニへの転換を計っていく中、度重なる各社コンビニ勧誘も断り、リスクの高い水商売店舗への掛売りもやめてしまったのだ。
今は、札幌本社で、各地に支店をもつ葬儀会社の控室飲物、つまみ類を一手に引き受け、札幌、小樽を走り回っている。また、青年会議所はもとより、消防団、住吉神社氏子青年会等、いろいろな会にも参加して人脈を広げているようだ。
路面個人商店にとって、冬の時代の現在、大型店舗との価格競争では到底太刀打ちできないので、違った角度から、日々生き残りをかけて新たな取り組みをしているかめやま商店である。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2018年4月時点の情報に基づいたものです。
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