真正寺
真正寺は、色内からオタモイに抜ける塩谷街道の長橋2丁目山側にある真宗本願寺派の寺院だ。住職の上野正之氏は、私にとって小樽青年会議所、小樽南ロータリークラブの大先輩。またご子息の副住職、上野智真氏は、逆に潮陵高校、小樽青年会議所の後輩にあたる。お二人ともに青年会議所時代は理事長を務め、市議会議員もそれぞれが一期ずつ務め、各種団体の役員も務めている地元の名士である。
大正9年(1920年)開基の真正寺は、東京オリンピックの開かれる2020年に開基100周年を迎える。あと2年ということだ。
真正寺には、何度も訪問している。前述、小樽南ロータリークラブにおいて年に1-2度行う早朝ラジオ体操例会の会場として、使わせていただいているからだ。会員企業で、40-50名近い人間が、早朝に集まって室内でラジオ体操ができるところとなると、なかなか条件が厳しく、駐車場も確保できる寺院会員にお願いする事が多い。
ちなみに我が斎藤ダンススクールも、公園通りにあった時代に一度使っていただいたことがある。現在の高雄ビルだと駐車場が確保できないからと、やんわりとお断りしている次第だ・・・。
さて、早朝例会の時に話しは戻り、本堂で午前6時半からはじまるラジオ体操を済ませると、参加会員で朝食を取る。朝食会場は、本堂のお隣の庫裡だ。ここには、上野住職のお知り合いから譲り受けた、大層立派な襖絵が展示されている。ガラス戸で保護され、いかにも文化財然とした佇まいを漂わせているが、真贋のほどは解らないという。しかし、保存の仕方等拝見すると、そんな事はどうでもよい、自分たちの気持ちが一番なんだなと、この襖絵を見ながら考えさせていただく。
本堂から渡り廊下を渡ると茶室が完備されている。一度、例会終了後、お点前をちょうだいしたことがある。不作法の私に、やり方なんてどうでもいいから、気にすることないと言って、茶室に案内されたことがあったのだ。茶道をたしなむ会員数名と、短いが緊張した時間を過ごした思い出がある。
真正寺の属する本願寺派は檀家数日本一と言われる宗派だ。総本山が国宝の宝庫といわれる西本願寺。今月(2018年3月)、上野住職の案内で、メンバー11名ほどで千家15代目千玄室氏所属の京都ロータリークラブを表敬訪問してくる。その例会前、西本願寺所有門外不出の国宝の数々も見学させていただく予定となっている。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2018年3月時点の情報に基づいたものです。
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