絵本のようなホットケーキ

 老舗の洋菓子店や喫茶店、寿司屋などの名店が立ち並ぶ小樽花園の花園銀座商店街。実はその奥にも隠れた名店があるのをご存知だろうか。

 花園銀座商店街をずっと奥に進んでいくとレンガ造りの可愛らしい佇まいのカフェが見えてくる。カフェchobicha(チョビチャ)である。どこか懐かしい雰囲気の残るその建物は郵便局だった場所を改装して作ったものだそう。
 カフェchobichaではさつま芋のタルト、フロランタン、くるみのクッキーなどの手作りの洋菓子やコーヒー、軽食をいただくことができる。しかし私がおすすめしたいのはホットケーキである。

 ホットケーキを注文するとまず最初に、調理に30分ほどお時間を頂きますがよろしいですかと聞かれる。お腹を空かせ、わくわくしながら待つとついにホットケーキが運ばれてくるが、驚くべきはその分厚さ!
 4、5cmはあり、まるで小さい頃に絵本で見たホットケーキのようである。表面はとても滑らか、生地はフカフカでナイフを入れるだけでも楽しい気分になれる。その厚さもさることながら、大きさも十分でこれ1つでお腹がいっぱいになった。

 このホットケーキ、お値段は800円だがドリンクを注文すると600円になるということでティート・パイナップルという紅茶も一緒に注文した。酸味はあまり強くないのにもかかわらず、しっかりとパイナップルの風味がしてとても美味しかった。
 このティート・パイナップルは茶葉まで食べることができる紅茶であるそうで、紅茶を飲み終わった後も、底に沈んでいた茶葉とドライフルーツの果肉の味を楽しむことができた。二度味わうことのできる紅茶と言えるだろう。

 小樽を気ままに探検していると、このような懐かしさと美味しさを提供してくれる隠れた名店に巡り合うことができる。皆さんもぜひ隠れた懐かしの味を見つけてみてはいかがだろうか。

(モカ)


※本記事の内容は2018年1月時点の情報に基づいたものです。