毛無山からの絶景

雲海といえば最近はトマムが有名だろう。
だが小樽などの後志地方も雲海がよく発生することをご存知だろうか。

私は仕事柄ニセコと札幌を行き来することが多いのだが、去年(2015年)の初夏〜夏にかけて雲海に何度も遭遇した。
人間というのは不思議な物で、最初は初めて見る壮大な景色を興奮気味に見ていたが何度も見ていると「ああ、またか。運転する時は先が見にくいから気をつけよう」としか思わなくなってしまった。
特に毛無山を通る際は前方の車が見えにくくなったり、カーブの位置がわかりにくくなるので要注意だ。おそらく小樽に住んでいる方々も同じだろう。人間は状況にすぐ慣れてしまうというのはどうやら本当らしい。

さて、話は小樽の雲海に戻るが、小樽の雲海を見るなら毛無山がベストだろう。
今時期の冬期間、毛無山展望台は雪で埋もれているものの、冬以外は展望台から小樽と日本海の景色が一望でき、夕方は山々に沈む夕日を見ることができる場所だ。

写真は初夏の6月末に撮ったものだが、この写真を撮った時にはたまたま雲海に遭遇して興奮する人や、この雲海を撮るために毛無山を登ってきたであろう写真家など、様々な人が見入っていた。
この時はたまたまカメラを持っていたため、この景色を写真に残すことができたが、今見返すとあの時の絶景を捉えきれていなかったのがひしひしと感じられ、私の写真撮影技術の無さが残念に思われる。

また、非常に個人的な意見であるが、毛無山はドライブ好きにはちょうどいい峠道でもあると思う。
というのも小樽方面の朝里から毛無山に入れば登りのつづら折りを楽しむことができ、毛無山を超えてから少し走ると羊蹄山の雄大な景色を堪能することができる。

逆に赤井川方面から毛無山に向かえば毛無山の山頂を超えてからは絶景を楽しみながらのドライブができる。この時、夕日ならば一層景色を楽しむことができるだろう。是非一度、小樽に車で来た時には通っていただきたい道の一つである。

(tomtom)


※本記事の内容は2016年2月時点の情報に基づいたものです。