北海浜節

 北海道の民謡と言えば、なんといってもソーラン節、江差追分が両横綱かなと思う。さらに、三笠発祥の北海盆歌も盆踊りの定番ソングとしてつとに有名である。さらに北海盆歌は、ザ・ドリフターズの高視聴率番組「8時だよ!!全員集合」のオープニングの替え歌でも使われ、全国区として私たち世代には馴染んでいた。

 実は、ここ小樽にも発祥の民謡があり、毎年9月その日本一を決める全国大会がマリンホールで開催されている。「北海浜節」と呼ばれるその民謡は、祝津パノラマ展望台に歌碑があり、民謡をやっている者にとっては、知る人ぞ知る存在なのである。

 毎年10月末の銭函地区の恒例行事である、文化祭の会場で、民謡会メンバーとのこんな会話からこの北海浜節を知ることとなった。

 「確かソーラン節は古平が発祥でしょ、小樽じゃないんだよね。江差追分は江差だし、小樽発祥の民謡ってあるのかな?」
 「ありますよ。北海浜節という民謡が、小樽発祥で毎年全国大会を小樽でやっています」
 「あら、そういえばその歌、文化祭プログラムにも記載されていた事あったなあ・・・、でもあまり有名じゃないよね???・・・みんな知ってるの???」
 「小樽の民謡界では有名ですから、小樽の発表会ではよく歌われるんですよ」
 「あら、そうなんだ・・・、私は全然知らないや・・・」
民謡愛好者には、どやしつけられるような話しであるのだが、正直な話しであるのだ…。

 さて、この「北海浜節」昭和40年(1965年)、民謡師範で名人でもある千葉勝友さんの作詞・作曲で、ソーラン節同様、荒海に夢と希望で乗り出したヤン衆の心意気を歌った歌詞と江差追分節を組み込んだ曲調の民謡だ。

 実は私も銭函文化祭で、ステージ出演者が、この「北海浜節」を披露しているのを何度か聞いているのだ。その時は、そんな由緒は知らなかったので、まあ気楽に淡々と聞いていたわけで・・・。

 写真の歌碑が建立されたのが平成13年(2001年)11月23日、翌平成14年(2002年)に第1回北海浜節全国大会が開催され、以降毎年欠かさず開催されているとの事だ。

 前述したソーラン節、江差追分、北海盆歌よりも今はマイナーな民謡であるのだが、ちょっとしたきっかけで、全国区になるかもしれない。そんな事を願わずにはいられないのである。

(斎藤仁)