はじめまして、こんばんは
私が大学進学のため小樽へ越してきてから2年と少し、母が地元から遊びにやって来た。これまで何度か遊びに来たことはあったが、ろくに小樽観光をしたことがなかった母は、「今回は小樽観光しよう!」と母お手製の旅のしおりを手に笑顔で言ってきた。その小樽観光の最後に立ち寄ったのが、レンガ横丁だった。
2004年7月にオープンしたおたる屋台村「レンガ横丁」は、小樽の中心商店街のサンモール一番街にある。昭和40年代頃のレトロな雰囲気の飲み屋が集まった路地横丁だ。小樽駅から7分ほどの位置にあり、夜になると地元の人や観光客で賑わうという。並ぶ店舗はお寿司、おでん、ジンギスカン、イタリアン、スペイン料理と様々で、全部で13店舗。
私たちが訪れたのは夜の9時を回ったところだったが、レンガ横丁は賑わいをみせていた。とりあえずバーのようなお店でお酒をと思ったところ、あいにく店内はいっぱい。お店の人に「奥に行くと外で飲み食いできるスペースがあるよ」と教えてもらい、お酒と食べ物を買ってそこで食べることにした。
そのバーで赤ワインと白ワイン、他のお店も数軒回り、おでんと焼き鳥も買って中央のスペースへ。何やらそこも賑わっている様子だったが、そのスペースにはテレビも設置されており、サッカー日本代表の試合が放送されていたためだった。
ちょうど私も母もサッカー好きで、盛り上がりながら乾杯。初めて味わう雰囲気も相まってお酒が進んだ。私も2つ上の兄もサッカーをやっていたことから、母もサッカーに詳しくなり、2人してプレーについて熱く語っていると、近くにいた地元の人と思われる人から話しかけられ、また試合について語った。
小樽に来てから2年と少しだが、地元の人と接する機会があまりなかったため、新鮮な気持ちで楽しかったのを覚えている。ここは地元の人も観光客も隔てなく接してくれるあたたかい場所だと感じた。母も楽しんでくれたようだった。まだ1人では勇気が出ないが、友人を誘ってまた来ようと密かに決めたのであった。
(オヤツコロッケ)