北海製罐第三倉庫
小樽運河沿いに燦然と建ち誇る北海製罐第三倉庫。遠くからもよく見える北海製罐小樽工場のランドマークだ。
というか、最近までここが倉庫ではなく製缶工場そのもので、この中で缶が作られているのだと思っていた・・・。
街側から見るとこの第三倉庫が目に飛び込んでくるし、倉庫という感じでもなかったのでそう思っていたのだが・・・。みなさんはいかがだろうか???
北海製罐小樽工場は、小樽運河造成後、大正10年から昭和10年頃まで、次々に建てられていった。ここが第三なので、当然の事ながら、事務所棟、第一、第二倉庫、工場が別にある。
この第三倉庫のらせん状の滑り台は、スパイラルシュートと言い、運河へ製品を搬出するためのものであったそうだ。トラック輸送の現在は、使われていない。使わないからと言って簡単に取り外さず、市民や観光客の目を楽しませてくれているのは、大変うれしいことだ。
運河クルーズに乗船すると、この第三倉庫が仮面ライダーの敵役ショッカーの秘密基地に使われたことがあるという、ガイドをしてくれる。
なるほど・・・、確かにそう見えなくもない・・・。
仮面ライダー2号、一文字隼人(佐々木剛)の第19話「怪人カニバブラー北海道に現る」ショッカーが小樽沖に地震を起こす装置を仕掛けたという話の回で登場しているのだと、FB友達に教えていただいた・・・。
ちょうど4年前になるが、小樽の歴史的建造物を保全、再生、再活用するために作られた、NPO法人小樽ワークスと札幌市立大学の協働事業で、運河側バルコニーに人体オブジェ47体を林立させて、夜間照明で浮かび上がらせて、幻想的な光景を演出したことがあった。その人影がまるで、ショッカーそのもので、後日運河クルーズで前述の説明を受けた時は、まったくその通りと思ったものだった。
(斎藤仁)