能島通り

 能島通りは、手宮のバス通りから一本山側に入った商店街である。桜陽通りと呼ばれる手宮仲通りの縦線と梅ヶ枝方面に続くバス通りまでの200mほどの手宮地区屈指の商店街であった。

 名前の由来は、明治年間に私費を投じて手宮を開拓した、北前船船主能島家に由来する。現在も千成寿司の裏側に、明治元年(1868年)築の能島家の立派な邸宅は現存し、四代目の能島正朋氏が住まわれている。

 ここの通りで有名なのは、なんといっても昭和8年(1933年)創業の千成寿司とそのお向い長谷川生花店。今の商店街での二大巨頭だろう!!!

 十間坂側にあった竹屋穴田餅店は閉店したが、開福餅のべこ餅、柏餅、豆大福は、いまだ美味しい。余計な添加物が入っていないので、買ったその日には硬くなってしまう・・・。

 銭湯の富士の湯温泉は健在だ。ここは奥に湯船がある関東型。小樽は真ん中に湯船がある関西型のところが多いと記憶しているが・・・。

 リッチのパン屋さんにも、たまに買いに行く・・・。せがれが小さかった頃、アンパンマンのパンをお土産に買って行ったことも度々あった。

 以前この通りには、市民生協手宮店とヨシヤ手宮店があったのだが、生協は撤退、ヨシヤは手宮銀座街に移転してしまった。跡地は更地になり駐車場。市内どこの商店街も同じような状況であるが・・・。

 さて、この能島通りの商店街である「能島通り商栄会」がダンスパーティーを主催するので、会員にダンスを教えてほしいと言う依頼を受けたことがあった。たまたまこの商店街のタバコ屋さんの息子が、開設当初から私のスクールでダンスをやっていた関係からであった。今から20年近く前のことである。

 燃料屋さん、金魚屋さん、床屋さん、肉屋さん、餅屋さん、お寿司屋さん、クリーニング屋さん、色々な方が習いに来てくれた。小樽信金手宮支店(現道新販売所)もあったので、そこの女子職員もきてくれた・・・。もう閉店してしまった方々も多い・・・。

 北小樽会館の看板が掲げられているところには、私の先代、母親がダンスの出張レッスンに行っていたところだ。記憶は定かではないが35年ほど前かなと思う・・・。

(斎藤仁)