我が家の自慢

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我が家の自慢はこの景色である。
家に人を招くと必ずと言っていいほど
「良い景色だね」と褒められる。
お散歩中らしき人が家の前で立ち止まり、
写メを撮ることも珍しくはない。

この家はほとんどの窓から小樽港を一望できる。
ポーという船の汽笛が朝を教えてくれる。
船の出航と一緒に「行ってきます」と家を出ることもある。
豪華客船が港に入船している日はなかなかラッキーで、
一日良いことがありそうな気分になる。

春には、坂の下にある商店街の桜を上から眺めることができる。
夏には、花火大会がよく見える。
港と花火の組み合わせは最高だ。
花火大会は近所の人と我が家の庭で見るのが毎年恒例になっている。
秋には、ここ一体の木々が綺麗に紅葉する。
庭にはたくさんの紅葉やイチョウが落ちる。
冬には、白銀世界が味わえる。
この写真では見えないが、我が家の近くに「シラカバ」の林がある。
シラカバは樹皮が白い木だ。小樽の木として指定されている。
シラカバに雪が積もると、雪が白い葉のように見える。
幹も葉も全てが真っ白な世界はとても幻想的だ。

ここまで自慢してきたが、大変なこともある。
坂のてっぺんにある我が家。
毎日毎日急こう配を登らなければいけないのだ。
絶景は簡単には手に入らないものである。
しかし、がんばって登りきって眺める景色は格別だ。

小樽に来て、急な坂道を登ることがあったら一度後ろを振り返ってみてほしい。
もしかしたらそこも、地元の人しか知らない絶景スポットかもしれない。

(たまねぎ)