(旧)岡川薬局

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岡川薬局。
その名前を聞いて、誰がカフェを想像するだろう。

(旧)岡川薬局は、歴史的建造物に認定されている、
南小樽駅から少し歩いたところにあるカフェである。

名前の通り、昔は薬局だったここは、今では“カフェホワイト”として営業している。
クッキーやケーキなどの軽食から、カレーやラーメンなどのがっつり系までメニューは様々だ。
アットホームな雰囲気の、清潔感のある白でまとめられた店内。
朝は気持ちのいい日差しが入り、夜には電飾が光り輝く。

小樽で一人暮らしをする私の家に家族が遊びに来た時のことだ。
「どこかお洒落なお店で夕食が食べたいな。」
という母の一言でこのカフェに行くことが決まった。
小樽の昔ながらの味わいとモダンな洒落た雰囲気が感じられる絶好の場所だ。

私のお勧めはポークカレー。
ごろっとした大きな豚肉が魅力的だ。
チーズフォンデュなどもあるので、女子会にもぴったりである。

私たち家族は2階に案内された。
トイレに行こうと1階に降りたとき、ちらっとキッチンを見ると、
「調剤室」と書かれたキッチンでシェフが忙しそうにごちそうを作っていた。
出来立てを提供してくれるので注文から出来上がりまで少し時間がかかるが、
店内には暇を感じさせないほどの本や雑誌、ゲームまでもが用意されているので、
お腹がすく一歩手前くらいにお店に行くのがお勧めだ。

帰り際、キッチンの後ろに一つのドアを見つけた。
そこには”Guest house”の文字が。
「え?ゲストハウス…?」
家族みんなが驚いた。
カフェの客としては少し近づき難い、秘密の部屋のような雰囲気。
2階に和室があるらしく、そこをゲストハウスとして利用しているそうだ。

また、ワーキングステイという仕組みもある。
働きながら宿泊する。
宿泊しながら働く。
というなんとも素敵な制度である。
それだけではなく、小樽の美女が一日店長を務める「美女カフェ」などというイベントもある。
1階にはプロジェクターなどもあり、結婚式の2次会などにも利用されるそうだ。

一概に“カフェ”とは言いにくい、(旧)岡川薬局。
名前を聞いて想像したおんぼろのくすり屋さん。
それとは似ても似つかないロマンチックなお店である。

(樋)