小樽の定番グルメへ

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小樽といえばグルメである。その印象でこの地を訪れる人も多いと思う。

港町の定番である寿司や海鮮、お菓子やスイーツ、そして洋食のお店も小樽には沢山あるように感じる。レトロな街並みがお店の雰囲気により一層深みを与えているような気さえする。

そして、もうひとつ、今とても勢いがあるフードがある。
それがあんかけ焼きそばである。

小樽と中華、それもなぜあんかけ焼きそばが…?と、一見関係性がなさそうな組み合わせだが、実はあんかけ焼きそばは古くから地元に根付いたソウルフードであり、およそ70年もの歴史の中で、多くの料理人や店舗の手によって創意工夫され、小樽市民に愛されてきたそうだ。

実際に地元が小樽の友人にきいてみたところ、確かに外食で食べる焼きそばといえばあんかけ焼きそばのイメージがあるという。

その存在が日常に馴染み過ぎていたためか、特に注目されてこなかったあんかけ焼きそばだったが、近年、地元の方々の努力によって小樽の名物としてPRされてきている。

私も大学の活動の一環として、あんかけ焼きそばのPR活動を行っている「小樽あんかけ焼きそば親衛隊」の活動に少しだけ関わらせていただいた。
あんかけ焼きそばという地元の方々に親しまれたグルメをツールに小樽をもっと多くの人々に知ってもらいたいという思いから親衛隊発足に踏み切ったそう。あくまでメインは小樽の街そのものにあるのだ。

その努力の甲斐もあり、2014年の第9回B-1グランプリにおいて、小樽あんかけ焼きそば親衛隊は初出展ながら見事第9位を受賞している。

名物として売り出すからには味にも妥協しない、そういった料理人や地元の方々の熱意が来場者にも伝わったのだろう、中には小樽あんかけ焼きそばのブースに三回訪れ、あんかけ焼きそばを食べてくれたお客さんもいた。

小樽の人々に長く愛され、進化してきたあんかけ焼きそば。
名実ともに小樽の名物として定着しつつあるあんかけ焼きそば。
もし小樽に足を踏み入れたのなら一度は食べてみて欲しいと思う。
歴史的背景や地元の方々の後押しはもちろん、単純に、とても美味しい。

(こつ)