落ち着いた魔法
小樽都通り商店街に位置する喫茶店「喫茶 光」はご存知だろうか。訪れたことのある方も多いのではないだろうか。もし訪れたことがないのならぜひ一度訪れてほしい。と、いうよりも訪れないとそれは損である。旅行で小樽に一度立ち寄っただけの方も、きっと一度店内に入ってしまえばその魅力に魅せられるだろう。今回はこの古き良き喫茶店を紹介しよう。
都通りに位置する喫茶光。最近では商店街に活気がなく、喫茶光の周辺にはパチンコ店や居酒屋など“モダン”な店で活気づけようとする動きがある。そんな中でも周りの雰囲気に流されることない昔ながらの喫茶店。それが喫茶光である。
外観はパチンコ店などが並ぶ中少し近寄りがたい雰囲気もあるかもしれない。しかし一度足を踏み入れてしまうとそこは別世界。昭和な匂いとともに懐かしい時代に戻った気になる。メニューはコーヒー紅茶、ケーキセットにトーストセット、といたってベーシックなものばかりである。
アーケード内に位置しているので日の光は入りにくいがそれがまた静かでゆっくりと落ち着いた空気を作り出す。普段は大口を開けて笑って会話する私でも知らずの間に静かに、ゆっくりと落ち着いて会話していた。そうせざるを得ない空気が喫茶光にはある。しかしそれは決して嫌なものではなく、自然にそうしたいと思って出てくるものであるから不思議だ。まるで何かの魔法にかかったよう。そうだ、あれは魔法だったのかもしれない。
「魔法の国」は小さな小樽の街にも存在した。この魔法は客席の雰囲気だけにかかったものではない。魔法はお手洗いにまでかかっている。お手洗いは、、、ここからはご自分で確認してみてほしい。きっと初めて行くあなたも、一度行ったことのあるあなたも、素敵な魔法にかかるはず。
小樽の街にはこんなに素敵な魔法の国が存在したのだ。地元の魔法を今一度・・・♪
(み)