雪国ならではの春の訪れ

yukiwariB

今年の小樽は例年に比べて雪が少なく、この原稿を書いている3月中旬の積雪が約50cmと、昨年の半分程度だそうで、何だか、今年は雪かきもちょっとだけ楽をさせてもらったような気がします。

家の周りの雪はまだまだ山のように残っているものの、街中の道路の雪はすっかり解けていて、早い雪解けにそろそろ春の気配も感じられます。

それでも毎年、何かと大変な雪国の冬の生活。長く厳しい冬を過ごすからこそ、いっそう春が待ち遠しく、日に日に寒さが緩んで雪解けが進み、春が近づいてくるのが嬉しいんですよね。

そんなこの時期、周囲には雪国ならではの、春の訪れを感じさせる光景ってありますよね。

例えば、雪解け水で勢いよく流れる川や水路の様子とか、まだ雪が残る道にできた轍に雪解け水が流れる様子とか。道路にできた雪解けによる水たまりは、車が通ると水が跳ねるので要注意です。

各家庭では雪割りに精をだし、カンカン、ガシガシという音が響きます。こうなると、冬の間に活躍したスノーダンプは、もうお役御免で物置にしまわないと。

雪解けが進んだ各家庭の庭先には、何ヶ月ぶりかで土が顔を出し、よく見ると何かの芽が出てきていたりして、久しぶりに目にする草木の緑色って、新鮮なんですよね。そうだ、雪解け後から顔を出すといえば、ふきのとうなんかを見ると、特に春を感じますね。

冬の間、雪道にまかれた滑り止めの砂は、この時期になると砂ぼこりになって困るんですが、それもまたこの時期ならではの光景です。そうだ、そろそろタイヤ交換も考えないと。
などなど、ちょっと見渡すだけでも色々ありますね。

例年ですと、3月はまだまとまった雪がドサッと降ったりするのですが、今年はこのまま春を迎えられるでしょうか。個人的には、雪の季節は嫌いではないのですが、ここまで来たら、早く春に来てもらいたいですよね。

皆さんは、どんな光景に春を感じますか?

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)