勝納臨海公園
海の街小樽には、臨海公園と名の付くところが2か所ある。ウィングベイ小樽の裏側、旧貯木場のあった築港臨海公園と、勝納川河口と勝納ふ頭の基部の間にある勝納臨海公園である。
この勝納臨海公園には、船を模したステージが常設されていて、ステージ前は半円状に平らなカラーアスファルト面があり、その後ろにはなだらかな芝生の法面が、野球場の外野芝生席のように続いている。音楽フェスなら千人規模のものでも開催できる、もってこいのロケーションを備えている。
ここを管理している小樽市港湾部にこの公園のイベント開催実態について、数年前に聞いたことがあった。回答は、過去にイベントを開催したことはなく、レゲエイベントを開催したいので、という問い合わせがあっただけだと教えてくれた。ちなみにそのイベントは開催されなかったとの事。
その件をある時、フェイスブックに掲載すると、音楽仲間から早速の指摘があった。過去1980年代に花園銀座街の光栄堂楽器店主催ロックイベントが、開かれたことがあったということなのだ。
「SEA SIDE ROCK」というイベントだったが、近隣病院から騒音の苦情があり、1回しか開催できなかった。小さなイベントだったから、誰も知りませんよ・・・。とその方は自虐的に教えてくれた。
ここのステージは、潮まつりと同じ、港を背に街に向いているので、爆音系ロックイベントでなくとも、時として、音が海風に乗り天狗山のてっぺんまで届いてしまうから、大変だったかもと思ったりした。
さて、ここは、25-30年位前からか、内地から来るミツバチライダーの野営地定番場所だった。20年以上前になるが、晩夏のある日、キャンプで壊れたテント床面の修繕場所にと、道具持参で公園に行ったことがあった。多くのライダーが一人用のテントを広げ、本を読んだり、談笑したり、自炊している姿を見せていた。また、慣れない私たちの修繕作業に、見かねて手伝ってくれるライダーもいた。
最近は、野営するライダーの姿をとんとお目にかからなくなった。キャンプ禁止の看板が効いているのだろうか・・・。
(斎藤仁)