ナップランド

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新入学の季節ですね。
北海道の入学シーズンは、桜とともに・・・というわけにはいきません。雪の舞う中の入学式ということも十分にありうるのですが、今年は幸い雪解けも早く、クロッカスやフクジュソウの咲く中、新生活をスタートできたのではないでしょうか。

小学校の新一年生といえば、ランドセルですが、この「ランドセル」という言葉、一体どこから来たのか気になって、少し調べてみました。ウィキぺディアによると、「ランドセル」とは、背嚢・バックパックのオランダ語ransel(ランセルまたはラヌセル)がなまったものだと言われているそうで、通学鞄としての利用は、官立の模範小学校として開校した学習院初等科が起源とされているということです。また、全国的に広まったのは昭和30年頃と言われているそうです。
最近はカラーバリエーションも豊富で、模様のついたものや刺繍の入ったものなど、多様化しているようですね。私の時代は赤と黒のみでしたが・・・。

ところで、小樽の小学生では、ランドセルを背負っている子が少数派です。
小樽には「ナップランド」があるからです。
この「ナップランド」は、昭和40年代後半に、坂も雪も多い小樽の小学生のために、軽いランドセルはできないか、という温かい発想から生まれたカバンです。「ナップサック」と「ランドセル」を合体させて「ナップランド」と名付けたそうです。ナイロン製のため、雪にも強く、軽くて丈夫です。
小樽の新入生の保護者は、入学に備えてこの「ナップランド」を買うのですが、値段もランドセルに比べて安いので、保護者の財布にも優しいというところも魅力です。
市内では、現在、都通りに本店を置く「バッグのムラタ」と、花園の市役所通りに本店がある「アカイシ」で扱っているということです。
ナップランドもランドセルと同じく、最近はたくさんの色があり、女の子には水色が人気なようですね。

新たな生活をスタートした全ての人に、エールを送りたいです。

(川)