GOLDSTONE

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北運河にあるライブシアター「GOLD STONE」。
プロのライブコンサートも開かれるその場所は、北海道のアマチュアバンドマンにとって、一度はステージに立ち、演奏してみたい憧れの場所である。

そして、自慢するが、先日、幸運にもその憧れのステージに立つことができた。

まあ、僕みたいな一介のアマチュアドラマーが言うのもおこがましいけれど、評判通り、音響も照明も抜群に素晴らしかった。
そして、何と言っても、旧澁澤倉庫を改築したという歴史の重みを感じる「GOLD STONE」自体の佇まいが素晴らしかった。

裏話を書くと、楽屋も信じられないくらい広く、この時出演した9バンドのメンバー全員が座って談笑できた。
また、それとは別に男女別にある更衣室がこれまた広く、と言っても女性用更衣室は覗いていないけれども、男性用更衣室にはフカフカのソファーが置かれ、テレビまで付いていた。

そして、ふとそのソファーを見ると、何と、対バンのとある凄腕ドラマーさんが、本番前にそのソファーに身を沈め、目を閉じ、ゆったりとくつろいでいた。

その姿を見て、僕は、
「余裕あるなあ、さすがだなあ」
と思っていた。

が、あとで聞いたところによると、緊張のあまりお腹が痛くなり、正露丸を飲んで寝ていたということだった。

「GOLD STONE」。
百戦錬磨の凄腕ドラマーさんでさえ、腹痛を起こすくらいの憧れの場所でもあるのだ。

・・・

思い起こせば30年ほど前、小樽では運河を保存する市民運動があり、その運動のひとつとして、毎年ポートフェスティバルが開かれていた。
運河沿いに、今でいう「フリマ」が列をなし、埠頭ではバンド演奏のステージがあり、プロを含めた多くのバンドが出演していた。
そして、そのステージに立つことは、我々アマチュアバンドの憧れでもあった。
政治的なことは分からないけれども、まだ学生だった僕は、このお祭りに小樽市民の熱さを感じたのは確かだった。

そして今、小樽では毎年数々のバンドイベントが開催されている。
「音座なまらいぶ」、「浅草橋オールディズナイト」、「北運河サウンドエナジー」・・・・。
これらのイベントを目標にバンド練習をしているアマチュアミュージシャンは多い。
僕も音座なまらいぶに出たことが、バンド活動再開のきっかけになった。

そう、バンドマンにとって、小樽は熱い場所なのだ!!

そして、ライブ後の打ち上げ。
これが楽しみでね、だって小樽だも。
と書いたけど、字数制限を軽く超えてしまったので、その話は次回にでも。

ちなみに、「GOLD STONE」のホールの隣にはお洒落なカフェレストランがあり、ライブがなくたって、小樽の海の幸と北海道産のワインや小樽ビールで小樽の夜を十分堪能できます。
デートにでもどうぞ。

(みょうてん)