What is “GaijinZaka”

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小樽花園の南側に東西を貫くようにある、ミツウマのマークがシンボルの公園商店街。その商店街を東に突き進むと小樽の港を一望できる水天宮が見えてきます。大正8年に建てられたこの神社、歩いてくるのは少し骨が折れますがいつ来ても広く静かで気持ちが良いです。神社の左にはなぜかお稲荷様も祀られております。

さて、水天宮からの景色を堪能したのち、海のほうへと続く階段を下りてみると、両脇のツタが絡んだ石垣に挟まれ細長い坂がすーっと下りているのが見えます。その坂の名前は「外人坂」。名前の由来はそこに大正2年から昭和25年まで外国人が住んでいたからというなんとも安直なもの。とても小樽らしいです。

この外人坂、下りながら見える港の風景もきれいで、道端雰囲気もなかなかよいのですが、実は脇にそれたところにひっそりと廃墟同然の建物があります。「旧酒井邸蔵」で検索すると出てくるその廃墟、ここがなかなかに探究心をくすぐる見た目。

私が以前行ったときは真夏だったため、草がこれでもかというほど生い茂り虫がこれでもかというほど飛んでおりましたのでビビッて中に入るまでには至りませんでしたが、おそらく雪解け直後などに行けば草も虫もなくするりと入ることができるのではないでしょうか。

ぱっと見ただけではそこが廃墟に通じる道であることがわかりません。外人坂を下りきったあたりをふらふらと歩いていくと、横幅1メートル、縦1.5メートルぐらいの穴が開いたツタが絡み放題の壁があったらそこが入り口です。とげのついた植物に気を付けて中にお入りください。

ちなみに、水天宮から外人坂へと下る途中、なんだこれは、という場所にきれいなカフェがあったのですが、今は札幌に移転してしまったようです。残念。

(瑞)