色内埠頭

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小樽と言えば海。
そして、海と言えば釣り、という方も多いのではないでしょうか。

色内、厩町岸壁、勝内など、港町小樽にはたくさんの埠頭があり、気軽に釣りを楽しむことができます。釣りはじっとしている時間が長いので、寒い季節はよほど好きな人以外は埠頭へ足を運びませんが、暖かくなる5月頃から徐々に釣り人が増えてきます。

なかでも多くの人が集まるのは、色内埠頭でしょうか。広いグラウンドと遊具を備えた色内埠頭公園が隣接しているため、親子連れにも人気があるようで、天気の良い休日ともなれば、埠頭にびっしり(小樽弁では「びっちり」でしょうか)と釣竿が並ぶ様子が見られます。
チカやハゼの他、港に群れで入ってくるイワシや、それを追ってくる小さめのサバが釣れることもあります。

釣りをしながら見渡す景色も、一つの楽しみです。斜面に並ぶ建物の景観には、起伏にとんだ小樽の地形ならではの面白さがあります。建物の奥に目をやれば、青々とした山々も見ることができ、癒されます。また、海に目を移せば、赤灯台と白灯台があり、船の行き来を眺めることもできます。

元来のんびりとした気質の私の夫は、こうした景色のもと、海風に当たりながら、一日ゆっくりひたすら魚がかかるのを待つことが性に合っているようです。

義父、夫、息子には、三代にわたって釣り好きの血が流れているようです。特に義父は、休みの日はほとんど船釣りの予定でいっぱいという「釣りバカ」ですが、まだ幼かった息子のために、埠頭での釣りにもよく付き合ってくれました。

息子が幼稚園の頃のある日、義父も夫もいない日に、どうしてもとせがまれ、釣りに連れて行ったことがありました。ここは私が何とかしなければと、道具を持って埠頭まで行き、見よう見まねで釣り竿の準備をしようとしましたが、糸は絡むし、エサはつけられないしと、大変な騒ぎです。おまけに、まだ危なっかしい息子が海に落ちてはいけないと、気も配らねばならず、30分後には気力の限界に達し、
「これはママには無理です。」
と息子に宣告し、結局釣りをすることなく、帰途につきました。

慣れないことは無理にやるもんじゃないなぁ…と、今となっては笑える思い出です。

(川)