お祭りの季節に寄せて~龍宮神社例大祭~

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今年もまた、お祭りの季節が次第に最高潮へと向かって行く。
奥沢不動院さんのお祭りなどを皮切りに、
神社・寺院・観光・町おこしのお祭りが小樽では目白押しとなり、
9月の祝津花火大会などの頃まで、大小様々なお祭りで盛上がる。
中でも小樽三大祭りといわれる水天宮・龍宮神社・住吉神社のお祭りは
その規模もさることながら、長きにわたる歴史の蓄積が、参加する人々、見に来る人々の心を酔わせる。

皆様の心に残るお祭りは、どちらのお祭りだろうか?
わたしにとって最も思い出多いお祭りといえば、龍宮神社例大祭なのだ。

わたしは独身時代、塩谷に住んでいた。
学校や仕事を終えて家に帰る際、
小樽駅近辺を通ると龍宮神社祭の時には、梁川通りに出店が並ぶのだが、
既存店と出店との二重配置が、何ともいえない独特の雰囲気を醸し出すのである。

そうなると、いても立ってもいられない。
仕事帰りにお金をおろしてお祭り会場へ突入。
友和のパンさんで揚げパンをほおばってから、出店でビールや焼酎をあおる。
すると食が加速するので、またお好み焼き・焼き鳥をほおばる。
いいだけ食べ飲みしてから、お祭りの定番スイーツ、チョコバナナでしめるのだ。

既存店と出店をフル活用してくいだおれ。
それだけでも十分楽しいのだが、だめ押しにもう一つ、
柳川湯さんでひと風呂浴びようとしたら

「お兄さん、そんな体で風呂入ったら死ぬよ。」

通りすがりのおばさんの一言でハッと我に返り、
飲みすぎた体をジャンボかき氷で冷やす。
若き日のほろ苦い思い出である。

そんなお祭りに先日、妻と息子たちを連れて出かけて来た。
やっぱり雰囲気にのまれてどんどん食べ物を注文したり、
息子は輪投げや射的のゲームに興じる。

・・・・・・今度来る時は、既存店でも食べたい。青天井で楽しめるように、今から少しづつお金を積み立てておこう。
なんてことを考えつつ、次のお祭りを楽しみにしている今日この頃である。

(轟 拓未)