カトリック富岡教会までは猫の道を通って。

tomioka_catholic_church_winter

商大までの通学路に、カトリック富岡教会がある。そのすぐそばに、私の友人が「猫の道」と呼ぶ道がある。私たちが猫と遊んだ普通の日常の隣に、歴史的建造物があるところに小樽の良さや面白味があるのではないだろうか。

いつも猫が歩いている道がある。
友人は「猫の道」と呼んでいる。

大学に入ったばかりの頃、こっちの道が近道だとか言ってよく通った。
実際はどの道を通ってもほとんど変わらないのだが、商大生なら通ったことがあるはずである。

猫の中でもちょっと態度がでかい、ボス。
私たちが勝手につけた名前だ。
勝手につけた割にはそんなに不服ではないらしく、近づいても逃げはしない。
ボスらしく、どんと構えている。
猫好きの友人が持ってきた猫じゃらしで、楽しそうに遊んだりしている。

顔を上げると見えるのは教会である。
ちょっと奥まったところにあって、なんとなく近づきにくい。
最近になって知ったのだが、この教会は小樽市が指定した歴史的建造物である。
昭和2年に建てられた、歴史のあるものだった。
今まで気にしたこともなかったのに、歴史的建造物なのかと思うと少し見方が変わる。
不思議なものである。

もう一つ不思議なのは、猫と遊んだ記憶の隣に、こんな歴史のあるものが普通にあることである。
でもこれが、小樽にいると当たり前のようだ。
私たちの学生生活の隣に、歴史あるものが当たり前のようにある。
新しい建物がどんどん増えていっても、昔からある建物は残ったまま街がつくられている。それが自然で、違和感がない。
昔からあるものは居心地良くそこに常にあり、新しいものを受け入れる。
それが小樽の魅力の一つのように感じた。

それは人に対しても同じだ。
住む人にとっては居心地良く、観光客や私たち学生のことも受け入れてくれる。
それが私の感じる、小樽そのものである。

(守)