小樽日本舞踊界の重鎮

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写真に写る、運河画廊の藤森茂子さん。昭和42年から開催されている夏の一大イベント「おたる潮まつり」の第1回から20回までのポスターをデザインされた、故藤森茂夫さんの未亡人である。

凛としたいでたちで和服がとても似合う女性だ。それもそのはず、小樽では藤間扇玉会・会主、藤間扇玉先生とお呼びした方がご存知の方も多いと思う。三人の娘さんも名取、師範である。特に長女である藤森五月(藤間扇久華)先生の踊りは一級品だ。

今年6月1日師籍50周年の発表会を小樽市民会館で開催するとのこと。半世紀にわたり小樽の舞踊界をけん引されてきた指導力には脱帽するばかり。

また、「小樽伝統文化の会」会長として、小樽の和に携わる団体が集まり「和を遊ぶ」と銘打ち、昨年5回目を小樽市民会館50周年記念と併せて開催し、多くの市民を楽しませたのも記憶に新しい。

先生は、潮まつりの二日目、潮ねりこみに流れる、「潮音頭」の振り付けを考案された踊りの先生方に、当時最年少で参加された。小樽市民、小樽出身者なら誰でも知っている、三波春夫が歌うあの「どんどこざぶーん・・・」に合わせて踊る、あの踊りである。

踊りを少し思い出していただきたい。船のへさきのような振り、パッパッと手を開く花火のような振り、手を上下に動かす波のような振り。港町の踊りらしく、入船、出船、花火、波などをモチーフに振付けられたものである。

多くの梯団を指導する関係から、花園グリーンロードから第3ふ頭お祭り会場までの1.5キロを、多いときで4-5回往復するというから驚きの体力だ。それもすべて先頭きって踊るわけだから大変なことだ・・・。

平成4年から潮まつり潮ねりこみコンテストがおこなわれている。今年で23回目を迎えるが、最多8回の優勝、通算16回の最多入賞を誇る「北一硝子梯団」の振付、指導をはじめ、入賞梯団のほとんどを扇玉会の扇久華先生達が行っている。

ちなみに私たち社交ダンスの団体「小樽ボールルームダンス連盟」も第6回から17回連続参加し、優勝を含め、通算第2位の9回入賞を誇る市民期待の梯団であることを付け加えておく。私はいつも、中ほどで拍子木を打っている。

(斎藤 仁)

写真:小樽昭和ノスタルジー(ぶらんとマガジン社刊、95ページ上)