大八栗原蒲鉾店

kurihara

長いこと小樽さんとは親しくさせていただいたはずなのに、恥ずかしながら、入船町にある「大八栗原蒲鉾店」を知ったのは数年前である。
そして、知ってからというもの、僕は小樽に行くたびに、ここに寄りたくて仕方がない。

本店は入船十字街近くの国道5号線沿いにある。
だけど、残念なことに駐車場がない。
だから、買う時は申し訳ないけれど、お店の前に停めさせてもらう。
しかし、そうなると停めるスペースは限られてしまう。
お店の前に車が2台も停まっていたら、気の弱い僕なんかは停めることができない。

だから栗原さんに行く時は
「車が停まってませんように・・・」
と祈りながら運転する。

しかし、祈りが通じない時が多々ある。
そんな時、僕は泣く泣く通り過ぎる・・・

 

小樽の蒲鉾といえば、真っ先に思い浮かぶのは「かま栄」であろう。
超ド級の横綱である。
調べてみると、「創業明治38年」とある。
なんと、今年で創業109年である。

そこで、「大八栗原蒲鉾店」も調べてみた。
するとなんと、創業者である栗原八郎氏は、かま栄の創業者である芝栄吉氏の下で職人として働き、のちに独立したということが分かった。
創業大正3年、何と今年で創業100年である。

かま栄さんと栗原さん、お互いにつながりがあったということを初めて知った。
そして、どちらも100年を超える歴史を持つ。

スゴイ!

 

先日、日頃の行いが良かったのか、祈りが通じ、無事に栗原さんで「揚げかまぼこ」を買うことできた。

オランダ揚、小判揚、棒天、たこはち・・・

買うと紙袋に入れてくれ、それを持って車に乗る。
が、ここで注意しなければならないことがある。
絶対に車の中で紙袋を開けてはいけないということだ。

一旦開けてしまうと、揚げかまぼこの堪らないいい香りが車内に広がり、もう我慢できなくなる。

そうなると、僕なんかは
「一個だけ喰っちゃお」
「んー、もう一個くらいいいべ」
てな感じで、むしゃむしゃ食べてしまう。
そして、家に着いた頃にはもうない。

 

「やっちまった・・・」

 

最近は、これを防ぐため、車内で食べる用を別に買うことにしております。

・・・車内用には「からみだんご」がお勧めです。

(みょうてん)