ワイルドライフ
先日おたる水族館に行った時のことでした。
ペンギンの散歩を見るために屋外に出て始まるのを待っていると、水族館のスタッフがみな空をやたらに見上げています。空には一羽の鳥。
「……トンビ?」
小鳥から猛禽類まで、鳥には興味があり、名前はそれなりに知っているのですが、空の高いところで、翼を広げ、輪を描いて飛んでいる鳥は、私にはトンビにしか見えません。
そこにマイクを持った司会のスタッフが、
「ただ今上空にオジロワシかオオワシが飛んでいます。」
とアナウンスしてくれました。
オジロワシかオオワシ!!
これは鳥好きの端くれとしては、見逃すわけにはいきません。猛禽類の中でも特に憧れ度の高い鳥です。
目を皿のようにして必死に空にその姿を追いました。
上空高くに悠々と飛翔するその影……トンビとどう見分けるの???
アワアワしている間に、その優雅な影は見えなくなってしまいました。
その後、かわいくお散歩するペンギンを尻目に、近くにいたスタッフの男性を捕まえて聞いてみました。オオワシやオジロワシとトンビの見分け方。
その一 まずは大きさが違う。オオワシやオジロワシは遠くでもかなり大きく見える。
その二 尾羽の形が違う
その三 翼を広げたときにワシは裾が扇状に広がるのに対して、トンビは最後の部分が曲がっている
雪の上に絵を描きながら大変丁寧に教えていただきました。
冬には、水族館のある祝津や高島に、時々オオワシやオジロワシが現れるそうです。海に面した崖をねぐらにしているらしいということでした。
別の場所ですが、以前、私の住む天狗山のふもとでも、ハヤブサが鳩を襲う場面を見たという話を学芸員の方から聞きました。(残念ながら私は見ていませんが…)
素晴らしきかな、小樽のワイルドライフ。
いつか見る目を養って、自分の子どもに「あれがオオワシだよ!」と教えられるようになりたいものです。
(川)
写真:Wikipedia