バッジテスト

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 小樽スキー連盟は、2013年に創立100周年を迎えたそうです。
 昨年は、記念式典が行われたり、記念行事として天狗山のロープウェイの山麓駅の前に「天狗の鐘」を設置したりと、小樽のスキーの歴史に新たな一歩を刻みました。

 小樽スキー連盟の前身である「小樽スキー倶楽部」が発足したのが1913年。それは「日本スキーの父」と言われるレルヒ少佐がオーストリアから日本にやってきてからわずか一年後のことでした。それほど急速に、スキーは一般市民に広がったのです。

 現在、全盛期に比べて全体的なスキー人口は減っているのでしょうが、小樽ではほとんどの小・中学校でスキー授業が実施されています。親世代もスキーに関心の高い人が多く、多くの子どもたちが、スキースクールに入り練習をします。
 そこで子どもたちの目標となるのが、バッジテストです。

 小樽スキー連盟の親組織である日本スキー連盟(SAJ)が、昭和14年に全国40カ所のスキー場で、2~3日の講習ののち、上級者に1級、2級の技術章を与えたのが、現在まで続くバッジテストの始まりだったそうです。
 SAJのバッジテストは、現在、当初はなかったジュニアテスト1級から6級も設けられ、日々の練習の目標となっています。
 ジュニア1級を取得すると、級別検定の2級の受験資格も手に入れることができます。

 小3の息子は、今シーズン級別の2級に合格しました。去年2点足りず涙をのんだので、とても嬉しかったようです。そのお祝いの食事の席で、夫に一言。
「パパも検定受ければ?」

 3児の父でもある夫も、息子と同じスキースクールで長くお世話になり、級別の1級を持っています。しかし、受けたのは約25年前。そして大学からは道外だったため、20年近くのブランクが…。1級の上はテクニカルプライズとクラウンプライズです。
 彼なりにいろいろ考え、出した結論は「テクニカルプライズを受けてみる」でした。
子どもに背中を押されての挑戦です。
 時間の許す限りで練習をして、挑戦しました。
 そして先日本番を迎え、見事合格。息子からの尊敬の眼差しも手に入れることができました。

 オリンピックでも41歳の葛西選手の大活躍がありました。スケールは違いますが、これからも父親世代代表として頑張ってほしいです。

*スキー、バッジテストの歴史については小樽スキー連盟の100周年記念誌「シュプール」を参考にいたしました。

(川)