西別院

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小樽仏教会所属六十六寺院のうち、五寺院しかない一級寺院(檀家数が千軒以上)の一つに、奥沢口そば若松町、京都の浄土真宗本願寺派(西本願寺)本山直属寺院である本願寺別院がある。市民は西別院と呼んでいる。

ご存知の方も多いと思うが、「お西さん」と呼ばれるこの宗派は檀家数日本一を誇る日本仏教界最大宗派である。そして別院、教堂と称する本山直属寺院が、全国に数多く散らばっている。

別院には輪番という、統括責任僧侶がおり、運営全般を取り仕切っている。

この輪番さん、ご自分の寺院をお持ちの上、本山の意向で全国行脚(転勤)する方、寺持ちではない方と色々いるようだが、3-4年くらいで異動するようだ。さしずめ大企業の支店長のような存在だろうかと想像している。

直々前の渡辺輪番さんは、沖縄の別院から小樽に赴任し、近畿地方に転勤されていった、九州の寺持ち輪番さんだった。

この輪番という役職、以前は小樽龍谷学園(双葉高校)の理事長も代々兼任されていたが、今は一般理事職のみの兼任と伺っている。

隣接されている小樽幼稚園は平成19年に創立100周年を迎えた。小樽でも伝統ある幼稚園で、愚息も2年間お世話になったところである。

写真の本堂には倅のお稚児さん行列以来お邪魔していないが、隣接する会館には、葬儀のたびお邪魔している。

10月5日の朝、シーちゃんの散歩の途中、本堂に大きな縦看板がかかっていた。
近づいてみてみると、結婚式の案内看板ではないか。
お寺で結婚式とは珍しい。
写真は、
「シー、厳かに記念撮影だ!!!」
「ちゃんとお座りしてな!!!」
と我が愛犬に言い聞かせながら撮ったものの中の一枚である。

翌日、新聞に11年ぶりの結婚式が西別院本堂で行われたと掲載されていた。
記事によると、小樽幼稚園の藤井亜季先生が室蘭在住の小本達也さんとの結婚式を執り行ったとのこと。末永いお幸せを祈念する。

(斎藤 仁)