静かな住吉神社が賑わう時

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小樽にはあちこちにたくさんの神社があるように思うのですが、中でも小樽市民に特別に馴染みの深い神社が、小樽総鎮守の「住吉神社」ではないでしょうか。

私は特に神社、仏閣巡りが趣味と言うわけではないのですが、それでもなんとなく昔から住吉神社には馴染みがありますし、最近は散歩がてら参拝に赴いたりすることもあります。

国道5号線沿いに建つ大きな鳥居をくぐり、階段を上りなから2つ目、3つ目の鳥居をくぐって社殿に向かう参道は、普段はとても静かで、厳かな空気が漂ってます。
そして、真っすぐに続く参道を覆うように境内に生い茂る木々は、まさに鎮守の森といった趣ですよね。

社殿まで続く参道の途中には、小樽市指定歴史的建造物にも指定されている社務所があり、昭和9年(1934年)建築という風格のある立派なこの社務所が、ここ住吉神社の歴史を感じさせてくれます。

普段は人影も少なく、ひっそりと静かな時間が流れているこの住吉神社ですが、この境内が大変な賑わいを見せるのが、7月の例大祭と、正月の初詣ではないでしょうか。

何といっても住吉神社の例大祭は、昔から“小樽まつり”と呼ばれてますからね。
小樽市内の神社のお祭りでは、一番の賑わいを見せる、小樽市民には馴染みのお祭りです。
道内最大級といわれている百貫神輿も大迫力で、当日境内は大混雑になりますよね。

そしてもうひとつ、こちらも大勢の人たちが参拝に訪れる、正月の初詣。

実は私は正直に言いますと、混雑を避けるために日にちを遅らせて行っているのですが、やはり住吉神社への初詣には、多くの小樽市民が足を運ぶんですよね。

ちなみに、住吉神社では年末が近づいてくると、国道沿いの大鳥居の横に、新しい年の干支をあしらった大絵馬が掲げられます。

十数年前から登場したというこの大絵馬ですが、住吉神社にこれが掲げられると、いよいよ新年ももうすぐです。
さて、新年の初詣はいつ行こうかな。

(小梅太郎)