秋の美味しい山の幸「ラクヨウ」
小樽で美味しいものといえば、真っ先に海の幸があがります。
小樽の新鮮な魚介類が美味しいというのは、間違いありませんよね。
ただ、振り返ると周囲を山に囲まれている小樽は、山の幸にも恵まれているんですよね。
春にはタケノコ(細竹)やフキなどの山菜類が、そして秋の味覚といえばやはりキノコでしょうか。
その秋のキノコ狩りで人気のキノコといえば、「ラクヨウ」キノコですよね。
ラクヨウは小樽に限らず、北海道民に馴染みのキノコですが、私は長い間、小樽を離れていた時期があって、子供の頃からよく食べていたこのラクヨウは、個人的には小樽を思い出させる懐かしい味だったんです。
といってますが、正直にいいますと、私は山菜採りは場所も分からず、探し方も分からない素人なので行くことはないのですが、たまたま知り合いに山菜採りによく行かれる方がいて、季節になると旬の山の幸を届けてくれるんです。
なんとも、ありがたいことです。
このラクヨウをちょっと調べてみると、正式名称は「ハナイグチ」というそうです。
夏から秋にかけて、カラマツ林に生えるということで、北海道ではよく知られるキノコですが、全国的にはあまり一般的ではないのかもしれませんね。
(なので、私同様、地元を離れて道外にいる方の中には、この味が懐かしい方もいるのでは?)
私は味噌汁に入れるのが一番好きですが、他にも醤油煮でいただいたりもします。
ナメコのような表面のぬめりと、独特の歯応え、それにふっと鼻にぬける松の香りと、とにかく美味しくて大好きなんです。
このラクヨウは季節になると、数量は少ないですが市場などでも並びます。
ただ、結構な値段がするので、今のところは、知り合いに感謝しつつ、収穫を楽しみに待つばかりです(笑)
こういう旬の山の幸をいただくことができるのも、自然豊かな小樽ならではですよね。
小樽には、海も山もあるんです。
(小梅太郎)10/16記
写真:小梅太郎の「小樽日記」