天狗山に続く長くて急な千秋通りの坂

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天狗山に続く、長くて真っすぐで急な坂道。
天狗山の麓に行くには、路線バスや車でこの急な坂道を上っていくのですが、たまには歩いてみようとこの坂を上っていくと本当に急なんですよね、この坂道。

この坂道には「千秋通り(せんしゅうどおり)の坂」という名前がついています。
元々この通りは千秋通りと呼ばれているので、それで“千秋通り”の坂ですね。

実は小樽市のホームページに、この通りについての記載があって、それによると、昔はここに「千秋閣」と呼ばれた白塗りの洋館があったそうで、それが由来となってこの通りを「千秋通り」と呼ぶようになったそうです。

そういえば、この坂の途中には小樽工業高校があるのですが、昔は小樽千秋高等学校という名前だったんですよね。
私の子供の頃は既に工業高校でしたが、大人たちがその後も千秋高校と呼んでいたのを記憶してます。

学校といえば、工業高校の下には、小樽明峰高等学校(以前は小樽昭和高校)があって、坂のかなり上の方には最上小学校もあるんですよね。

何だか小樽の学校って坂の上にあることが多いですね。
小樽が坂の街だからしょうがないのか、子供たちはこんな急な坂道を毎日歩いて学校に通っているのですから、これは足腰が鍛えられそうです。

この急な千秋通りの坂ですが、坂の途中で振り返って見ると、真っすぐに続く道の先には海が見えて、これまた小樽らしいとても良い眺めなんです。

歩いて天狗山の麓まで上るのは結構大変なのですが(汗)、たまには苦労して歩いて上ってみると、見える風景もまた違ったものになるかもしれないですね(下りるのが大変ですが…)。
途中に最上公園があるので、疲れたら一休みするのもいいかもしれません。

そうそう、坂道の途中までは道の両側に街路樹のナナカマドが植えてあって、秋が深まると、道路を縁取るように綺麗に赤く色付くんです。
これもなかなか素敵な眺めなので、機会があったら見てください。

(小梅太郎)10/1記

写真:小梅太郎の「小樽日記」