海の見える山~天狗山の山頂から

tenguyama

 天狗山は海に近い山である。海が見たくて天狗山に行った。防波堤が見える。小樽が山と海に囲まれているのがよく分かる。市内も一望できる。左手には,祝津海岸,長橋あたりが見える。右手は桜町まで見渡せる。もう少し晴れていたら海や街の様子がはっきり見えたのに。そう思うと少し残念な気がした。

 お盆休みだったせいか,山頂には家族連れが多かった。おじいちゃん,おばあちゃんがお孫さんらしき子供たちを連れて歩いていた。本州や外国から観光できている人はあまり見かけない。

 小樽の人にとって,この山は生活の場そのものである。夏は大勢の子供たちが虫や蝶を追いかける。山頂から少し奥に入れば,ちょっとしたハイキングになる。冬はスキー。季節の様々な折に,小樽の人はここにやってくる。小樽の人はこの山に特別な思い入れを持っている。

 山頂に行くには,ロープウェイ行きのバスに乗り天狗山のふもとまで行ってそこからロープウェイに乗る。自動車でも雪のない間は山頂へ行けるが,山頂に行く道は分かりにくい。小樽環状線を通って,天狗山と案内されているところへ道路標識通りに行くと,天狗山のふもとに連れて行かれる。山頂へ行くには,塩谷と書かれた方に行って,北照高校の野球グラウンドの直前で細い道を左に入る。ここを入って行けるところまで行ったところが山頂である。最後に駐車場が現れるのでほっとするが,カーナビを頼りに行くと,道が途中で切れて表示されなくなる。初めてだと少し不安になるかもしれない。

(公)