小樽は坂の街～奥沢町の眺めの良い坂
小樽は坂の街です。
目の前には小樽港の海が広がり、背後には天狗山をはじめとする山々が控えています。
なので、街の中はどこも坂ばかりです。
その代わり、坂を上った街のいたる所から海を見渡せるのも小樽の素敵なところですよね。
生活する上では歩くと大変な坂道ですが、坂の途中でふと振り返ったときに視界に入る小樽ならではの海の眺めは、とても気に入ってます。
そんな小樽の坂の中には、「船見坂」や「地獄坂」といった観光案内にも乗っている有名な坂もあるのですが，いかんせん街中が坂ばかりなので、そのほとんどはもちろん名もない坂です。
ただし、生活の一部となっている身近な名もない坂の中にも、素晴らしい眺めの坂はたくさんあるんですよね。
例えば今回紹介する、奥沢町にある坂。
道道697号の途中から下っていくこの坂道は、真っすぐと続くその先が、まるでそのまま海に続いているかのように見えます。
天気の良い日なんかは、海が綺麗に見えて本当に気持ちの良い景色です。
ちなみにこの坂は車で通ることの方が多いのですが、車で一気に下って行くと、その先がややアップダウンしていることもあって、私は勝手に「ジェットコースターの坂」と呼んでます。
（上富良野の「ジェットコースターの路」にちなんでます）
生活に溶け込んでいる坂に、自分だけの名前を付けて呼ぶのも、何だか愛着がわいてきますよ。
普段、何気なく歩いている坂道でも、ちょっと立ち止まってみると色んな景色が見えてきたりして、そんな中でふとこのような風景を見つけると、何とも得したような気分にもなるんです。
そして、そんな風景が見られるのも、山と海のある小樽のいいところではないでしょうか。
どうです？
歩いて上るのは大変な坂道ですが、休憩がてらちょっと立ち止まってみると、思いがけず素敵な眺めがそこには広がっているかもしれませんね。
そして、自分で勝手に坂の名前をつけてみます？
（小梅太郎）
