5号線からの景観
国道5号線。
北海道唯一の1ケタ国道だ。
函館からニセコを抜け、札幌までつながっている。
ここで取り上げたいのはその道中、
小樽における国道5号線だ。
ここはさすが札幌と小樽をつなぐ幹線道路ということもあり、
それなりの交通量だ。
私は自動車で何度もこの道を使うが、
おそらくこれから小樽港にでも向かうであろうトラックが多い。
私の乗る軽自動車では、
トラックに挟まれながら並走するのにはいささか心細い。
視界も悪くなり、戦々恐々として運転している。
この国道5号線、
札幌から小樽へ向かう際、
小樽ならではの坂道によるアップダウンが連続している。
左手には山々が広がっている。
春や夏には緑が広がり、
秋には黄色や赤へと染まっていき、
冬には真っ白な世界へと変貌する。
四季折々を身近に体感できる。
運転中なのでなかなかじっくり味わうわけにはいかないが・・・。
右手には海が広がっている。
坂道のアップダウンに合わせ海が見え隠れする。
上り坂をのぼり終わり頂上にて広がる海。
それを晴れた夏の日に、窓を全開で走り抜けるこの感じはとても爽快だ。
また、右手の奥には小樽港が見え、
時にはふもとの波打ち際にサーファー達がいることもある。
見通しさえよければ海に浮かぶヨットも眺められる。
道中にある停車スペースで車を休め、
そこからの眺めを楽しんでみてもいいかもしれない。
ずっと自動車での景観の話をしてきたが、
もちろん他の交通手段でもいいだろう。
しかし徒歩や自転車で行き来するには平坦な部分の少ないこの道では、
いささか大変かもしれない。
私は以前、暇な時間を使って札幌から小樽まで行ってみたことがある。
秋も終わり近い時期だというのに、
延々と続く上り坂の連続で足はパンパンになり汗だくになった。
上着を脱ぎながらも上り坂を終えると、
今度は同じだけの長さの下り坂が待っている。
こがなくても進む自転車。
体に浴びる風で、あたたまった体が冷え、
あわてて上着を着る。
その繰り返しだ。
ひまを持て余した人がいればぜひやってみてほしい。
(Y)